家づくりについて検討する過程で、しばしば目にするのが「ZEH」というキーワードです。
「ZEH住宅にするとお得だと言われたけれど…その内容がよくわからない!」という方は多いのではないでしょうか?
岐阜市で自然素材住宅を手掛ける後藤建築が、これから家を建てたいと考えている方に向けて、分かりやすく解説します。
■ZEHとは?
ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」を略した言葉で、「ゼッチ」と読みます。
経済産業省によると、ZEH住宅とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーなどを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」を指します。
よりわかりやすく言い換えれば、「家の中で使うエネルギーよりも、家で創るエネルギー量を多くする住宅」ということになります。
これまでの住宅業界は、断熱性能を高めるなど、家の中で使うエネルギーを削減する省エネ意識のもとで家づくりを進めてきました。
しかし、ZEH住宅の登場により、新たに「創エネ(エネルギーを創り出す)」という考え方が誕生。
太陽光発電システムの導入などが、創エネに当たります。
省エネと創エネを、家単位で取り組める点がZEH住宅の魅力です。
生活する家族にとって、より快適で安心な住環境を整えながら、地球環境にも配慮した暮らしを実現できます。
■ZEH住宅を建てる最大のメリットは補助金とランニングコスト
ZEH住宅の内容がわかったところで気になるのが、マイホームをZEH住宅にするメリットについてです。
3つのポイントを、具体的に紹介します。
★補助金が受け取れる
ZEHの普及は、国が積極的に推し進めているプロジェクトのひとつです。
このため、一定基準をクリアしたZEH住宅を建てた方を対象に、補助金を交付しています。
2020年の補助金制度においては、ZEHの定義を満たしていれば、一戸当たり一律60万円を受け取ることができます。
ZEH以上に性能が高いZEH+、ZEH+Rの基準を満たしていれば、それぞれ105万円、115万円の補助金対象となります。
このほか、蓄電システムに対する追加補助の仕組みもあるので、家づくりの計画段階で、必要な設備と補助金対象額を計算しておくと良いでしょう。
★光熱費が削減できる
自宅で使うエネルギーよりも創るエネルギーの方を多くできれば、当然毎月の光熱費負担は軽減できます。
こちらは補助金のように一時的ではなく、その家で生活している限り、ずっと続いていくメリットとなります。
ZEH住宅で暮らす期間が長くなればなるほど、メリットは大きくなると考えられます。
光熱費負担が減ったからといって、家族が何かの我慢を強いられるわけではありません。
省エネと快適性を無理なく実現できる点も、ZEH住宅ならではのメリットですね。
★安心・安全・快適な暮らしを実現できる
ZEH住宅の最大の特長は、自宅でエネルギーを創りだせる点にあります。
太陽光発電やエコファームを採用しているので、何らかの理由で外部からエネルギーが供給されなくなっても、家庭内でお湯や電気を賄うことができます。
停電時や災害時の備えとしても、極めて優秀です、
またZEH住宅には、住宅のエネルギー状況を一目で把握できるHEMSシステムが搭載されています。
家庭内で消費しているエネルギーを「見える化」したことで、省エネ意識を高めてくれます。
どこにどんな無駄が潜んでいるのかが分かれば、それを無くすための工夫も無理なく取り入れられるでしょう。
■ZEH住宅の気になるデメリットについて
残念ながらZEH住宅にも、デメリットはあります。
余計なトラブルを抱えないためにも、こちらもチェックしておきましょう。
★初期費用がかかる
マイホームをZEH住宅にするためには、やはりそれなりのコストがかかってきてしまいます。
太陽光発電やエネファームといった大型の設備を導入する必要がありますし、家全体の断熱性能を高める必要もあります。
補助金の対象となれば、それで費用の一部が賄えるものの、やはりZEH以外の住宅と比較すると初期費用は高額になりがちです。
★スケジュールや制度の把握が難しい
ZEH住宅を建築して補助金を受け取ろうと思うと、家づくりのスケジュールと併せて、補助金制度の詳細チェックやスケジュールの確認を行う必要があります。
ZEH住宅向けの補助金制度は、家を建てる時期によってその内容が異なる可能性があります。
常に最新の情報をチェックしておくことが大切です。
★対応できる建築会社が限られる
ZEH住宅の補助金対象となるのは、「SIIに登録されたZEHビルダー/プランナーが設計、建築、改修または販売を行う住宅」のみです。
つまり、基準を満たしている住宅であっても、家づくりを依頼する業者によっては、補助金対象にならないということ。
正式に依頼する前に、ZEHビルダーかどうかを確認しておきましょう。
岐阜市でデザイン住宅や木の家、人気の平屋を手掛ける後藤建築は、SIIに登録されたZEHビルダーです。
スケジュールや制度についても、お客様ひとりひとりに合わせて詳しくご説明いたします。
デメリットを最小限に、快適な家づくりをサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。