2020年5月29日

「広葉樹」と「針葉樹」。家づくりに選ぶならどっち?

後藤建築の家づくりではよく、無垢の木をふんだんに採用します。
そのときによく聞かれるのが「広葉樹や針葉樹ってどんな違いがあるんですか?」
というものです。
普段の暮らしのなかでは馴染みは少ないかもしれませんね。

その違いについて説明させていただきます。

 

■広葉樹(こうようじゅ)とは?

広葉樹は、その名前の通り、「広い葉」をつける「木」のことを指します。
手のひらをひろげたような葉で、「落葉樹」ともいわれています。
背はあまり高くならず、幹の太さがあるので、
一枚板や、家具などにも使われます。

また、広葉樹は内部が複雑な細胞構造をしているため、
曲がりながら伸びるという特徴があり、
柱などの長い材は確保が難しいという事情もあります。

ケヤキやクリ、サクラ、ナラなどは、広葉樹の仲間です。
広葉樹は、種類が豊富ということも特長ですね。
世界中の広葉樹を集めると、その数は2万種類以上にもなるそうです。

じゃあ柱とかいろいろな場所に使われているのかな?と思われがちですが、
「クリ」や「サクラ」や「ナラ」はよく床材として耳にしませんか?
広葉樹が活躍してくれるのは、主に内装材なんです。

例えば「ナラ」は、傷がつきにくく硬いイメージですね。
欧米の住宅でも数多く取り入れられています。

広葉樹は「硬い」「非常に硬い」といわれる木が多く、
その分、リビングなど、人の出入りが多い場所に採用しやすいのです。

サクラも近年人気を集めていますね。
柔らかな色合いでありながら、経年変化により徐々に渋みが加わり、
良い色へと育っていきます。

 

■針葉樹(しんようじゅ)とは?
縦に上へ上へと伸びようとする細胞が多い木のことを針葉樹。
木の形が広がりやすいものを広葉樹といいます。
「ヒノキ」、「スギ」は針葉樹です。
岐阜県だとヒノキの山を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
細長い幹が高く高く伸びている山は桧を育てているのかもしれません。

ある程度の長さを確保しやすいので、家の柱などの構造体によく使われています。
とくに構造体に人気が高いのがヒノキですね。

ヒノキは伐採後にも強度が上昇していく木材です。
そして、保存性・耐久性ともに優れています。
柔らかく色合いが上品なので、構造だけなく床材としてもよく採用されています。

「スギ」は針葉樹ですが柔らかいのが特長で、
床にもよく採用されています。
踏んだときにやわらかく、人体に負担を掛けにくいというのは、
長く暮らしていくなかでとても重要です。
そして表情が豊かなのも良いですよね。
一方で傷がつきやすいというデメリットもあります。

「パイン」を子ども部屋に、と良く聞きませんか?
パイン材は日本語でいうと「松」のこと。
種類が豊富で50種類以上といわれていますが、
やわらかい木が多いので、赤ちゃんがハイハイする床などには安心ですね。
日本では黒松、赤松、障子松、肥え松…など、
家づくりでは、イエローパイン、レッドパイン、ホワイトパインなどを耳にするかと思います。
レッドパインとは赤松のこと。
強度も高いため、良く採用されています。

このほか、青森桧葉(あおもりひば)なども針葉樹の仲間です。
香木ともいわれるほど香が強い木で、
カビや雑菌に対してとても強い抗菌力があり、
カビやシロアリによる構造体へのダメージを軽減できる材料として注目されています。

 

■「広葉樹」と「針葉樹」には木の香りにも違いがあります。
針葉樹と広葉樹を比べると、「香り」があるといわれている木は
針葉樹が多いですね。
とくに「ヒノキ」の香りのリラックス効果については耳にしたことがあるかと思います。
森林浴をしているように、身も心もリフレッシュさせてくれる香り。
この正体は「フィトンチッド」という化学物質で、
からだをリフレッシュさせるだけではなく、
抗菌、防虫、消臭などのさまざまな働きがあります。
フィトンチッドと言っても、その成分は木の種類によってさまざま。
ヒノキはテルペン類(抗菌)、サワラはピシフェリン酸(酸化防止)、
青森桧葉はヒノキチオール(抗菌・防虫)などなど。
森林で生産される木材からつくられる木の家は、
人体にも安全な天然物質をたくさん持っています。

 

■家づくりに欠かせない「木」の特長を知ろう!
木は自然素材です。
木には硬さや、やわらかさの他にも
「調湿」や「光の吸収」、「音の吸収」など
快適な空間に欠かせない機能性を持っています。

やわらかい木の方が吸収が良いので、書斎の防音室を作るときに、
床、天井、壁などに採用するケースもあります。
硬い木とやわらかい木材を比べると、
もちろん、やわらかい木はキズも付きやすくなりますし、
湿気を吸うことにより木が膨張したり、乾燥で縮んだりして
隙間がでいることもあります。

自然素材は生きている、呼吸をしている、といいますが、
傷がつき、色が変わっていくのも自然素材ならでは。
傷がついたからといって、
すぐに「見苦しい」状態になるわけではありませんが、
採用する際にはデメリットについてもしっかりと知っておくと安心ですね。

家づくりにおいて、「木」は欠かせない自然素材です。
しかしどこにどんな木を選ぶのかによって、
お部屋の雰囲気や性能も大きく違ってきます。

後藤建築では、様々な場所に木を使います。
ぜひ木材の名前に注目して、質問をしてくださいね。
どのような木をどのような部位に使っているのか、
その理由や特長も共有していただき、
家づくりを一緒に進めて頂ければと思います。

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