2020年11月23日

珪藻土・オガファーザーは調湿効果の高い人気素材!導入メリットとデメリットとは?

家づくりで人気が高い、オガファーザーと珪藻土。

 

オガファーザーは歴史ある紙クロス、珪藻土は塗り壁材で、どちらも住宅内の壁面を仕上げるための素材となります。

 

メリットとしてよく知られるのは「調湿効果」ですが、実際にマイホームに導入するなら、気になるのがデメリットについてですよね。

 

今回は、オガファーザーと珪藻土についてより深く知っていただくため、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

 

 

■オガファーザーのメリット・デメリットとは?

 

オガファーザーは、ドイツ製の壁紙クロスです。

 

日本で一般的に使われているビニールクロスと違い、オガファーザーは新聞紙の再生紙とウッドチップを原料にしています。

 

オガファーザーを採用するメリットは以下のとおりです。

 

・高い調湿効果があり、カビの発生を抑制する

・静電気が発生しないため、壁面に埃が付着しない

 

環境に優しいだけではなく、暮らす人にとっても嬉しい壁紙です。

 

しかし一方で、以下のようなデメリットも存在しています。

 

・塗装が剥がれやすい

・拭き掃除ができない

・何度も塗装をする手間が発生する

・塗装仕上げのため、コストが上がる

 

オガファーザーは、紙クロスを貼った後に、透湿性のある塗料を塗って仕上げます。

 

ウッドチップの凸凹部分に乗る塗料に厚みの差が生じると、塗料の剥がれトラブルが発生する可能性があります。

 

またマスキングテープを貼ると、剥がす際に一緒に塗料がとれてしまうこともあるでしょう。

 

オガファーザーは基本的に、張り替え作業をする必要はありません。

 

その代わりに、塗料を何度も塗り直して使用し続けていきます。

 

・アクセントカラーを取り入れやすい

・そのときの気分に合ったカラーをチョイスできる

 

「何度も塗り替えるのは面倒だ」と感じる方もいるかもしれませんが、DIYでも作業が可能な点は、メリットの一つです。

 

また、たとえクロスが汚れても、再塗装すれば綺麗な状態を取り戻せます。特に子育て世帯にとっては、魅力ある素材と言えそうですね。

 

 

■珪藻土のメリット・デメリットとは?

 

日本人にとっても身近な珪藻土は、「オガファーザーよりも身近に感じる」という方も多いのではないでしょうか?

 

珪藻土の特性を活用した、バスマットや除湿剤なども人気を集めていますよね。

 

珪藻土のメリットは以下のとおりです。

 

・調湿効果がある

・脱臭、消臭効果がある

・火に強い

・自然素材ならではの風合いを楽しめる。

 

壁面全体を珪藻土で仕上げれば、高い調湿効果を期待できるでしょう。

 

またそれだけではなく、高い機能性や自然素材ならではのデザイン性も実感しやすい素材です。

 

ただ一方で、珪藻土にもデメリットはあります。

 

・粉が落ちる

・珪藻土単体では固まらない(つなぎ材が必要)

・汚れが染み込みやすい

・クラックが生じる可能性がある

 

珪藻土製品を使ったことがある方はわかると思いますが、珪藻土の表面をなでると、砂っぽい感触があります。

 

壁にもたれたときに白っぽい粉が付いたり、床にぽろぽろと粉が落ちたりするのは、珪藻土ならではの特徴の一つです。

 

また漆喰と違って、珪藻土はそれ単体で固まることはありません。

 

このため、珪藻土を使って壁面を仕上げる際には、素材を固めるための凝固剤(つなぎ材)を混ぜる必要があります。

 

「珪藻土で自然素材の壁」をうたっていても、実際には自然素材ではないつなぎ材が使われているケースもありますし、使われているつなぎ材の量が多すぎると、珪藻土ならではのメリットが失われてしまいます。

 

 

■自然素材は万能ではない!だからこそ適切なサポートを

 

 

オガファーザーも珪藻土も、近年人気の自然素材です。

 

メリットがあればデメリットもあり、自分たちの生活スタイルに合った方法で採用するのがベストです。

 

たとえばオガファーザーのメリットを最大限生かすためには、汚れが気になりやすいキッチンよりも、数年ごとに雰囲気を変えたい子ども部屋に向いています。

 

子どもたちが自由に壁にお絵かきをしたとしても、再塗装すれば元通りです。

 

子どもたちの成長と共に、模様替えの一貫として色を選び、一緒に塗装するのも良いでしょう。

 

また「塗装をするのはちょっと…」と思う場合には、あえて塗装を施さず、そのままの状態で仕上げる方法もあるので、相談してみてください。

 

珪藻土についても、メリットだけではなくデメリットにも目を向けることが大切です。

 

自然素材にこだわって珪藻土を採用するのであれば、つなぎ材にまで目を向けましょう。

 

「珪藻土の壁」にだけ注目していると、つい見逃してしまいがちなポイントですが、自然素材の性能を最大限に発揮させるためには重要なポイントとなります。

 

また珪藻土ならではの質感を好みと思えるかどうかも、仕上がりの満足度に関わってくるポイントです。

 

「人気だから」という理由で自然素材を扱う建築会社は少なくありません。

 

しかしその全てが、デメリットを踏まえた上で、お客様にとって最適なサポートができるとは限らないのが現実です。

 

自然素材の採用を検討するのであれば、それぞれの素材に関して豊富な実績を持つ工務店をパートナーに選定するのがおすすめです。

 

 

■まとめ

 

後藤建築は、岐阜市で自然素材住宅・デザイン住宅・平屋住宅などを手掛けている工務店です。

 

これまで、「木の家の雰囲気が好き」「自然素材住宅が欲しい!」といったお客様の思いを、数多く形にしてきました。

 

満足のいく家を建てるためには、信頼できるパートナー選びが重要です。

 

岐阜市周辺で家を建てるなら、ぜひお気軽にご相談くださいね。

 

自然素材の使用についても、メリット・デメリットを踏まえて、適切なアドバイスをいたします。

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