2020年2月25日

無垢の木の家に使われる木材とは?4種の無垢材の特徴を紹介

自然素材住宅を作りたい!と思ったときに、気になるのが、無垢材をふんだんに使った木の家です。自然の木を使った家には、なんとも言えない独自性やオシャレさ、そして快適性が備わるものですよね。

とはいえ無垢の木の種類もさまざまで、どんな樹種を選択するのかによって、家の雰囲気や特徴は大きく変わってきます。木の家を建てる際に覚えておきたい、木材の種類について紹介していきます。

 

■杉

杉は、日本の住宅建築において、非常に身近な無垢材の一つです。奈良の法隆寺など、古い時代から長く使われてきました。

杉の特徴は、軽くて柔らかいということ。これはすなわち、家づくりの材料として、加工がしやすいということを表しています。また湿気にも強いという特性があるため、ジメジメしがちな日本の風土の中でも、長く使いやすいというメリットも。見た目の美しさも、長く愛されてきた特徴の一つです。

杉の木は、

・フローリング材
・壁面の仕上げ材

として使われるケースが多いです。柔らかい杉の木は、足で踏んだときの負担が少なく済みます。寒い冬でも、スギのフローリングなら冷たさを感じることなく快適に過ごすことができるでしょう。

またスギの木が柔らかいのは、内部に空気を含みやすいからです。空気が多く含まれていることで、断熱性能が高まります。壁面に杉板を張り付ければ、見た目にもオシャレに仕上がりますし、室内の温度を一定に保ちやすくなるというメリットが生まれます。

ただし杉の木にもデメリットはあり、

・傷がつきやすい
・シミになりやすい
・環境の変化により、隙間が生まれやすい

といった点が挙げられます。家づくりの段階で、しっかりとした技術・知識を持った職人に依頼すること、また施工後も定期的にメンテナンスを行っていくことが、杉を美しく保つためのコツとなります。

 

■檜

杉と同じく、日本の家づくりで古くから使われてきたのが檜です。数多くの神社仏閣に使われてきた歴史があり、現代においても、非常に人気の高い木材です。

檜の特徴は、なんといってもその耐久性の高さにあります。檜は非常に硬い木材で、だからこそ長い年月が経過しても劣化しにくいという特徴があります。また優れた調湿作用を持つため、湿度が多い時期にも乾燥しがちな時期にも、家の中の湿度を快適に保ちやすくなります。

水に強く耐久度が高い檜は、家づくりのさまざまなシーンで活用されています。

・柱や土台などの家の構造
・フローリング材
・壁面の仕上げ材
・水回りの設備

檜の特徴といえば、ふんわりとした独特の香りですが、人間をリラックスさせる効果があることで知られています。反対に、アリに対しては予防効果を発揮してくれるので、家づくりには非常に適した素材だと言えるでしょう。また水回りの設備に檜を活用する例としては、檜風呂が有名です。自宅に設置すれば、最高の癒し空間が出来上がります。

一方で、檜のデメリットは以下のとおりです。

・価格が高い
・反りなどのトラブルが発生する可能性がある

木の家を建てる際に檜を導入する上で、最大のデメリットとなるのがコストの高さです。その魅力は存分に理解していても、コストの面で諦めざるを得ないケースも少なくありません。どこでどう折り合いを付け、賢く活用していくのかが、檜を取り入れる際の最大のポイントとなります。

 

■ナラ

ナラ材は、オーク材という名前でも広く知られています。こちらも日本人にとって馴染みのある種類の一つです。

ナラ材は、重厚感のある見た目が特徴で、耐久性や耐水性に優れています。このため、床材として使われるケースが一般的です。人が毎日踏む床は、その他の部分と比較して傷みやすいもの。ナラ材の無垢フローリングであれば、耐久性が高く、長く使い続けられるでしょう。また水に強いという特徴もあり、キッチン周辺にも活用しやすいというメリットがあります。

ナラは最初のうち、どちらかというと白っぽい色合いをしていますが、時間の経過と共に、徐々に深く濃い色合いへと変化していきます。経年変化で育てる楽しみを味わえるのも、ナラならではの特徴だと言えます。

一方で、ナラのデメリットは以下のとおりです。

・割れが生じる可能性がある
・反りなどのトラブルが発生する可能性がある

ナラ特有のデメリットというわけではありませんが、やはり無垢材に精通しているプロに施工を依頼するのがおすすめです。

 

■タモ

タモ材は、ナラと同じく人気の木材です。ナチュラルな色合いと加工しやすさが特徴で、折り曲げたときにも簡単に折れず、たわむという特性を持っています。

木目模様や色合いが非常に美しいため、古くから家づくりの現場で重宝されてきました。主に以下のような部分で使われています。

・フローリング材
・建具
・家具

いたるところに自然に使われているのが、タモ材の特徴だと言えます。

硬くて頑丈であるだけではなく、何らかの衝撃が加わった際に、それを吸収する能力も高いです。フローリング材として使えば、家全体を優しく柔らかな雰囲気に仕上げてくれると共に、足腰への負担を和らげてくれます

タモ材のデメリットは以下のとおりです。

・細かな装飾を施すのは難しい
・徐々に価格が高くなってきている

タモ材ならではの特徴を活かし、自然素材住宅づくりに活かすのがおすすめです。

 

■まとめ

岐阜市にて、デザイン住宅や自然素材住宅を建てたい!と思ったときには、ぜひ後藤建築へとお任せください。伝統的な工法を活かして作る無垢の家は、後藤建築が得意とするところです。各種無垢材に関する知識・経験が豊富なのはもちろんのこと、お客様それぞれの希望を叶えるための提案も積極的に行っています。

無垢の家づくりに惹かれたときには、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

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